2009年7月1日水曜日

第10週 コンセプト発表

今週は3回ある発表の2回目、コンセプト発表でした。
前回の中間発表と同様にKDEの小林さんを交えて途中経過を発表し、評価シートを通して意見を集めることができます。

発表内容は以下(時間は4分)
・テーマ
ユーザー調査概要
インタビュー項目と結果
ユーザー調査のまとめ
ペルソナ
エクスペリエンスシナリオ
想定シナリオ
方向性のまとめ
(前回の中間発表の内容を簡潔に)
・5つの提供価値
スケッチ
ペーパープロトタイプ
ラフモック、ラフレンダリング
・代表的なシナリオ
アクティングアウト



前回同様、現段階における各グループのテーマを記しておきます。

課題A 学生にうれしい新しいエンタテーメントの情報デザインの提案
A1 机周りでの楽しみ(デスクワークで溜まったストレスを解消)
A2 忙しい学生が室内で癒しの時間を楽しむ
A3 合コン初心者の人、やったことのない人が楽しくなれるツール
A4 学生が大学周辺で楽しくなれる情報デザイン
A5 買い物する学生
A6 小学校低学年がいきものと触れ合うためのデザイン
A7 小学生の自由時間を楽しくするもの
A8 大学生が大学内で交流を広める
A9 生活力のない一人暮らし学生のためのツール
A10 学生がどこでも音楽を楽しめるエンターテイメント


A5グループは画面上のマネキンに試着させながら友人と相談したり、コーディネートを考えたりできるネットショップの提案でした。ユーザーが設定するマネキンを中心にサービスを展開することで、届いてみたらサイズが合わないなどの問題を解決しています。完成度が高く、画面がしっかり作り込まれていました。



課題B スポーツ施設でうれしい情報デザインの提案
B1 犬好きの人がコナミスポーツで一緒にトレーニングを楽しむ
B2 フットサル競技者に嬉しいデザイン
B3 ペットと共に汗を流すスポーツ施設
B4 トレーナーをつけない人がジムで正しいトレーニングを行うためのツール
B5 初心者女性が続けやすいジムツール


B1グループはハードやWebなど総合的に考えられていて、それぞれがしっかり作り込まれていました。B3グループとほぼテーマが同じなので互いに評価しながらそれぞれの特徴を出していけるといいと思います。



先生方の講評を含め、気付いたことをまとめておきます。
・見た目のかたちと機能の結びつきが重要
・アクティングアウトについて、要点や魅力がより伝わるシナリオを考える
・システムやサービスのデザインなのか、コンテンツのデザインなのかを明確に
・プレゼンはまだ練習不足のグループが多い、決められた時間を守るように

・先生方に発表内容が正確に伝わってないグループがいくつかありました。限られた時間内に正確に要点を伝えるために、プレゼンの練習を繰り返して、他のグループに見てもらうなどして下さい。
・コンセプトの段階では面白そうだったのに、実際にかたちに起こしていく段階でつまらないものになってしまったり、コンセプトからずれてしまうことはよくあると思います。
実現性(リアリティ)とコンセプトを高い次元で両立させながらユーザーにとっての魅力を考えていく必要があります。

・プレゼン能力は僕自身を含め、これから社会に出て行く人にとって必須になる能力の一つです。
その中でもデザイナーはプレゼンのプロフェッショナルであるべきだと思います。
提案やプロジェクトを生かすも殺すもプレゼンに次第です。
(もちろん内容が伴うことが前提ですが)「口がうまい」「見せ方がうまい」ことは立派な武器です。
数をこなすしか上達する方法はないのに、恥ずかしがって譲り合っているのはもったいないと思います。
プレゼン資料も時間をかけて作り込んで下さい。
パワーポイントのテンプレートを使うのはハズカシイのでやめましょう。


最終発表までの残りのひと月は作品の作り込みがメインになります。今回の発表で得たものを活かして、小林さんと先生方の脇腹になんとか一発入れてやりましょう。

(TA深井)

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