2009年10月21日水曜日

第4週:シナリオ手法

今週は前回の復習も兼ねてシナリオ法に関する講義から始まりました。
シナリオとは、
[時間軸を伴うユーザーとモノの関わり]=[体験]を、
 1:誰が(who)
 2:いつ、どこで(when / where)
 3:なぜ(why)
 4:どのように(how)
 5:どのような順序で(flow / timescale)
 、、、という内容を含めて記述するものです。

これに対しスケッチはモノやシーンの瞬間を切り取って描くので時間軸を伴いません。
モノの大きさや形状、カラーリング等を表現します。

両方の特徴を生かしてアイデアを視覚化していきます。



宿題のシナリオとスケッチを各自発表していきます。
前回のフォトエッセイとフォトダイアリーからの気付きをアイデアにとりいれて魅力的な提案へ結びつけましょう。



授業の後半はスケッチを描く作業です。
シナリオに対する山崎先生のアドバイスを受けてアイデアを視覚化していきます。









来週は情報プロダクトの中間発表です。
シナリオ、スケッチ、ペーパープロトタイプを用いて一人3分のプレゼンを行います。

(TA深井)

2009年10月14日水曜日

第3週:観察法

今週は簡単なワークショップから始まりました。
1:二人一組になり、カップのインスタントコーヒーを飲むところを観察
2:観察結果から得た気付きをもとにアイデアを出す



観察はパッケージに触れる瞬間から飲み終わって片付けるまでです。


気づいた事は片っ端からゴリゴリ書いていきます。

気付きをアイデアスケッチへ起こします。

簡単に発表します。
問題解決型のアイデアが多くなりました。
パッケージ以外にもグラフィック(インフォグラフ)や提供方法など、デザインできる部分はまだまだあります。



次に、宿題だったフォトエッセイをグループ内で発表します。

気づいた事をポストイットに書き出し、グループ化します。

他のグループの作業も共有します。



続いてフォトダイアリーです。

同様にグループ内で発表、ポストイットに書き出し、他のグループを見ます。
間接的ですが、自分の視点/体験を人に見てもらったり、他人の視点/体験を観察する事で新しいサービスの可能性を探り、コンセプトを立てていきます。



次週に向けて山崎先生からシナリオ手法に関する講義、
少しハードルが高くなりますが、今年度は構造化シナリオ手法に取り組みます。

手法に取り組むにあたって重要なのは、その手法の目的をしっかりと理解する事です。
なぜペルソナを立てるのか、シナリオを書く事でどのような効果があるのかをしっかり捉えてください。
わからない事があれば授業時間外でも先生に質問しましょう。

情報1を受講していない人もいるのでペルソナについては同じリンクを貼っておきます。
ペルソナ&カスタマエクスペリエンス学会 / Movie クイックツアー

次週までにペルソナ、サービスシナリオ、アクティビティシナリオ、シーンスケッチをやってくることが宿題です。

参考:2008年度情報デザイン論及び演習2



ワークショップアイデアスケッチ



フォトエッセイ


フォトダイアリー





(TA深井)

2009年10月7日水曜日

第2週:グループ決め、テーマ設定

前回のガイダンスを経て、18名が山崎先生の授業を受けることになりました。

■授業の目的
1:スキルレベルを上げる
   人間中心設計の手法の理解と実施
   完成度の高いユーザー調査の実施
   完成度の高いアウトプットの制作
2:就職に活動に役立つポートフォリオの作成
3:外部への発表
   優秀作品はSII社、富士通デザイン社でのプレゼンテーション
   コンペへの応募など



■テーマ(どちらか1つを選択)
1:旅を魅力的にするためのデザイン
2:ITを活用した未来のためのエコデザイン

自己紹介をしながらどちらのテーマでどのような方向性で提案をするかを各自簡単に発表していきます。

情報1がグループワークだったのに対して情報2ではアウトプットは個人で制作しますが、ユーザー調査などの前半部分はグループを組んで進めていきます。
テーマ1に対して4グループ15名、テーマ2に対して1グループ3名が取り組む事になりました。

■フォトダイアリー・フォトエッセイ
ユーザー調査としてフォトダイアリーとフォトエッセイを作ってくる事が次週までの宿題です。

フォトダイアリー
ある1日の起床から就寝までを30分ごとに写真を撮りながら記録していくものです。
日常生活の様子を切り取り、自身の行動や身の回りにあるモノ、情報通信の機会を明らかにします。自分にとってはごく普通の1日でも、他人が見ると意外性があったりして、アイデアの種になったりすることがあります。

フォトエッセイ
テーマ(今回では旅とエコ)について幸せだと感じた事、うれしかった事や楽しかった事について写真を撮影し、エッセイという形で深く内省(自分の心理について深く掘り下げる事)します。自身を深く省みることで潜在的なニーズを明らかする効果があります。

参考:2008年度情報デザイン論及び演習2





新カリキュラムとして2年生も芝園で同様の授業を行っています。
先輩らしいところを見せつけてあげてください。
2009年度2年次後期 / 情報デザイン演習1(新カリキュラム)

(TA深井)