今週は最初にペルソナ手法の補足として山崎先生が出演されたワールドビジネスサテライトのビデオを見ました。Thinkpad、ジャガビー、大和ハウスの事例を挙げながらペルソナの有効性をまとめてあり、特に、ペルソナの「ユーザー像を共有するためのツール」としての側面についての解説に重きがおかれていました。
ここでさらに補足ですが、企業やデザイナー(開発者側)の都合によって自在に変化してしまうユーザー像を「ゴムのユーザー」と呼びます。例えばこの授業の課題では学生を主な対象ユーザーとしていますが、皆さんの中の「学生像」は十人十色であるのが普通で、グループ全員が同じ学生を想像できることはまずありえないと思います。この状態のユーザー像が「ゴムのユーザー」です。そこでペルソナを作り、「ゴムのユーザー」を回避することで顧客に対して強い影響力を持つ製品・サービスを提案を目指すことができます。
ペルソナについては下記サイトも参考にしてください。
personadesign.net / Movie クイックツアー
次にゴールデンウィーク中の宿題だったユーザー調査の結果を各グループごとに発表しました。
準備不足のグループがほとんどでしたが、実際にスポーツクラブに行って観察やインタビューを実施し、分析をしているグループもありました。
さらに山崎先生から、定量調査と定性調査についての説明もありました。
最後に、ペルソナ作成の次のステップとして以下の内容についての講義がありました。
ペルソナ作成
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エクスペリエンスシナリオ作成
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代表的なシーンを抽出
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想定シナリオの作成
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方向性の検討
エクスペリエンスシナリオとは、ペルソナが製品やサービスと関わる際の行動や経験を時系列でグループ化したものです。そこから代表的なシーンを抜き出し、「こんなことができたらいい」「この問題を解決できる」といった内容をペルソナの視点から物語調で書き出す想定シナリオを作成していきます。
来週は中間成果としてこれまでの内容を発表し、講師陣からのアドバイスをいただきます。
(TA深井)
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